工場について
バングラデシュは北海道の約1.7倍の土地に、日本の人口の1.3倍の過密国家です。マンパワーがあります。よく赤道直下と聞かれるのですが、日本の沖縄くらいの緯度です。南国の陽気なので、ちょうど日本の春や秋は、暑くもなく寒くもなくのんびりしたい気持ちになります。こんな気候が良い国が生産国のため、計画性のある日本とバングラデシュののんびりムードは、時に非常にハラハラさせます。しかし、当工場で働く職人はいずれ時間と品質に細かくなっていきます。
さて、わたしたちの工場はバングラデシュのダッカにあります。大渋滞の為30分で行ける場所に3時間から4時間かかるのでとにかく通勤が大変です。
私たちの工場は、日本の企業のお客様からオーダーを頂き日々制作にはげみます。バングラデシュ=大量生産の国、と思われることが多いですがわたしたちの工場は、ひとつひとつ丁寧に製品を作るようシステム化しています。特に職人は、日本に来たことがない人がほとんどなので、自分たちの製品を手にした際、使い手がハッピーになるアイディアをシェアしています。
バングラデシュの職人は、とても素直でピュアな人が多いです。真剣な眼差しは、時に心を締め付けることがあります。そして職人たちに、いっぱいの笑顔と安定供給の信念で日々邁進しています。
世界にある多くの製品が機械で自動化されている中、私たちの革製品はその多くの過程が未だに手作業に頼って作られています。その分、作り手の思いや温もりが随所に込められているので、お手にして頂ければ、手仕事のあたたかさを感じて頂けると思います。